ブログ

突風被害の境目

昨日、群馬県館林市で起きた竜巻の被害、
1年前の、太田市沖之郷町のダウンバースト被害と重ね合わせて
ニュースを見ていました。(25日のブログ参照)
知人などから「近いけど大丈夫ですか?」などとメールを頂いたりしました。
太田市と館林市は、ほとんど隣町のような所です。
ですが、突風被害というのは、一瞬で、ピンポイントに発生します。
ですから、雨が激しく降っていたのは解りますが、『酷さ』というのは、やはり、現地の人にしか解らないものなのだと、
館林市の突風被害のニュースを見て思いました。
昨年のことですが、岡村建業がダウンバーストでメチャクチャになっていても、
車で5分とかからない場所の人でさえ、起こった惨事を知らないのですから・・・。
それだけ、遭う・遭わないの境目ははっきりしています。
何気ない『言葉』に振り回され、悲しい日もあったりしました・・・。
とにかく、自分達が、時間をかけ、大切に造ってきた『家』が、
メチャクチャになってしまう『悲しさ』。
それはそれは、辛いものなのです。
そのことについてだけ言えば、癒える事はないと思います。
とはいえ、前進しなくてはいけませんからね。
だって、直せるのは『大工さん』ですから。
家のお医者さんですから・・・!
きっと館林市でも、
直後から、大工さん達が活躍していることと思います。

(2009.07.28)

昨年の今日のこと

ちょうど1年前、
平成20年7月25日。
岡村建業にとって、大変辛く、悲しい日でした。
この日のことは、HPや、ブログでも何度か触れておりますが、
やはり、少し落ち着いたとはいえ、未だに傷が癒えずにおります。

突然の突風被害(ダウンバースト)により、
岡村建業のある太田市沖之郷町、
隣町の足利市藤本町が大打撃を受けました。
会社・自宅がメチャクチャになってしまったのは勿論ですが、
なにより、お施主さんの家々が大変な事になっていました。
それが何より辛い事でした。

近頃は、『ゲリラ豪雨』などと呼ばれ、それに伴い、
竜巻やダウンバースト等による突風被害もニュースで見る事も多くなりました。
異常気象がもたらす災害は、他人事ではありません。
ある日突然やってきます。
そして、自然を前に、どうする事も出来ないのです。
想像を絶する『力』が自然にはあるのです。

しかし、『立ち直る力』が人間にあることを、
ダウンバーストに遭ったおかげで知る事が出来ました。


saigai2.jpg

会社の資材置き場
屋根がひっくり返り、材木は道の向こう100メートル以上飛んでしまった
(この倒れている屋根や材木が2tトラックの頭に乗っかっていた)
会社・社員のほとんどの車は飛んできた瓦や飛散物でガラスが割れボコボコになった

saigai1.jpg

会社の南の道は飛散物だらけで通行不可能
大工さんが慌てて片付けている様子
この直後、お施主さんたちの家の被害状況を知る

saigai3.jpg

根元から折れた会社の前のコンビニの電柱(この方向に突風が吹いた)
電柱の先にあるのは、会社の倒壊した資材置き場のトタン
(写真左上の青い屋根の辺りが資材置き場・自宅)
青い屋根の裏の瓦は、殆ど飛んで、コンビニの周りに散乱
コンビニの看板は砕け落ち、電灯のみが光っている

現地災害調査速報
http://www.jma-net.go.jp/tokyo/sub_index/bosai/disaster/20080725mu/20080725mu.html

(2009.07.25)

オガクズ(大鋸屑)の行方

先程、お施主さんの奥様が
「オガクズいただけますか~?」と、
空き箱を持って来社しました。
この季節、そんなお客様が結構いるのです。
理由は、カブトムシ。
息子さんは大きいはずなのに・・・と思ったら、
息子さんが会社で、うちはカブトムシが沢山採れると言ったら、
「うちも頂戴 うちも・・・うちも・・・」と、頼まれたそうで、
奥様が、朝、蚊と格闘しながら、採るはめになったとのこと。
と、いうことで、オガクズが必要だという訳です。

以前、こいのぼりの柱立ての話を書きましたが、
このオガクズをお分けするのも、
今の季節ならではの行事のようなものです。
考えてみると、オガクズをもらいに来る人も年々少なくなりました。
カブトムシがお店で売っている時代です。
カブトムシの寝床も、オガクズでなく、もっと良いものが売っているのでしょうね。

そうそう、岡村家では、家の給湯(キッチン以外)は全て、薪のボイラーを使用しています。
『お湯を使いたければ、火燃しから・・・!』これは、岡村家の家訓のようなものです。
子供でも火熾しからスタートです。
その火(種火)を熾すのに一番手っ取り早いのがオガクズです。
着火の時に使うときもあります。

また、生ゴミ処理機の中が水分が多いかな?という時、オガクズを足したりします。

もし、子供さんがカブトムシを採ってきたら、お近くの工務店を思い切って尋ねて見てください。
「おがくず頂けますか?」と。
削りたての良い香りのオガクズが手に入るかもしれません。

(2009.07.22)

大手との大きな違い

住宅メーカーと、岡村建業の違いを考えて見ました。
というよりかは、違うところだらけですが・・・。

ひとつは『在庫』でしょう。
在庫というのは、経営コンサルタントの方に言わせると、
『無駄』なのだそうです。
確かに、在庫を抱えて良いはずはありません。
ですが、岡村建業の在庫、それは主に、
『加工前の材木』であったり、『古材』であったりします。
『製品』ではありません。
けれど、『いつか必要なもの』=『大切なもの』なのです。

必要な時、必要になるもの。
その時の為に、倉庫にあるわけです。
決して豪華とか、高価な木たちばかりではありません。
『適材適所』。そんな言葉がシックリいくでしょうか。

もし、その『在庫』がなかったら、今の時代に揃わない(手に入らない)であろうという物もあります。
どこかの家に使われる木たち。
それはそれは大事に大事に、
どこかのお宅へ・・・と行くわけです。
娘がお嫁にいくという心境と、少し似ているような気がします。

だから、その木のその先ことは、忘れないのです。

胸を張って言える、大手との大きな大きな違いです。

注文住宅?当たり前じゃん!そんなの。
って、言いたくなる時もありますよ・・・。

(2009.07.21)

検索のついでに見つけたこと

昨日、碓神社のことを書きましたが、
『碓神社』と検索していると、『算額』という文字がチラホラ。
"算額"と"碓神社"の関係を調べていきました。

『算額』(広辞苑より)
和算家が自分の発見した数学の問題や解法を書いて神社などに奉納した絵馬。額面題。
とあります。

本当は『イボが治るといわれている水』のことを載せようと思いましたが、それはまたにします・・・。

検索のついでに見つけてしまったので、
"覚書"です。
きっと、身近な社寺・仏閣にも、まだまだ知らない事が沢山ありますよね。

そうそう、群馬県で『和算』といえば、関考和。
かの有名な『上毛カルタ』にも"わ"の札にあります。
『和算の大家 関考和』と。
群馬県民はみんな知っています。
県外の方、群馬県出身の方に聞いてみてくださいね。
"和算の大家・・・・"と尋ねれば、
"関考和"と答えるはずですよ・・・。

(2009.07.16)

ようやく

usu.jpg

梅雨明けしました。
途端に夏の日差しがチリチリ暑いですね。

ずっと時期を待っていた写真を
ようやくご紹介致します。
この緑のジュータンになるのを待っていたのです。
電信柱もない関東平野の田園風景。
沖之郷町の西の田圃にポツンと見える神社。
真ん中のこんもりした木のある所。
『碓神社(うすじんじゃ)』と言います。
沖之郷の人たちは、「からすさま」とも呼んでいます。
そしてこの写真の『碓神社』、イボに効くと言い伝えられている水がある場所がありまして・・・。
それはまたの機会にご紹介しようと思います。

太田市沖之郷町というのは、こんな所です。
東南の方向に集落があります。
そして、その集落の中程に岡村建業はあります。

参考 母校・休泊小学校HPより
http://www.ota.ed.jp/kyuhaku/machi/usu.htm

(2009.07.15)

住育と建育

日曜日のテレビで
『住育』のスペシャリストという方の特集をやっていました。
“家族の団欒(会話)が増えた”
という方が多かったのです。
キッチンを対面に・・・
子供の勉強机をリビングに・・・
キッチンからおばあちゃんの気配が感じられるように・・・
確かにそれはとても大事な事です。
そして、もうひとつ。
前にも書いたことがありますが、
建てる側から伝えたい事。
『建育』。
材質、物の本質を知って欲しいという事でしょうか。
決して高価なものとか、豪華なものという事ではなく、
「本物で暮らす」ということ。
それに近づくような家を建てたいし、
住んでもらいたい。
だから、伝える・知ってもらう。
それが出来るのは、『大工さん』だと思っています。
こんな時代だからこそ、流されずに発信することが大事なんだと
痛感しています。

住宅メーカーや、住宅に関る企業がたくさんありますが、
キャパオーバーになっているのではないでしょうか。
みんな同じという時代はいつか終わるような気がします。
『大工さん』=『家のお医者さん』です。
これから家を建てようと計画している方、
リフォームを考えている方、
身近な“大工さん”に相談してみるのも
1つの方法だと思います。
昔は、みんなそうだったのですから。

(2009.07.13)

ラーメンフォーク

MOMA(NY近代美術館)のMOMAデザインストア(NYと東京・表参道のみ)で扱っている、
『寿がきや』の『ラーメンフォーク』が外国人に売れに売れているそうです。
スプーンとフォークが一体となったもので、
昔から寿がきやラーメンでは使われていたものです。
かつて太田市にも駅前にUNY(ユニー)があり、
マクドナルドの前に「寿がきや」がありました。
その頃のものよりデザイン性がアップしているようです。
「寿がきや」=「ラーメンフォーク」ですものね。
懐かしいです。

それにしてもMOMAですか・・・。
凄いですね。

ラーメンフォークの記事
http://sakae.keizai.biz/headline/800/
MOMAデザインストア (表参道)
http://www.momastore.jp/
寿がきや
http://www.sugakico.co.jp/

(2009.07.08)