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回想

岡村建業を襲った二つの天災。

2008年7月25日に起こったゲリラ豪雨と共に発生した
『ダウンバースト』により、メチャクチャになった資材置き場。
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軽トラの上には屋根があった。
倒壊し、散乱する材木。
この置き場は、車庫と短めの木材の収納場所を兼ねていた。

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倒壊した屋根が2tトラックの上に倒れている。
遠くに見える赤いトラックは、県道を挟んで向井側のコンビニ駐車場。
道を通り越して、100メートル先の家の2Fの壁に
この資材置き場の材木が突き刺さっている。


2011年3月11日の大震災。

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メチャクチャになっている倉庫。
この状態が広範囲に及んでいる。


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自宅から落ちた瓦のごく一部。
自宅はまだブルーシートがかかっている。
画像で残すのはあまりにもつらいので・・・。

こんなガックリと肩を落すような出来事もありましたが、
新たな出会いの為に、一生懸命働いています。

『つくる・つなぐ・つづく』の為に。

それにしても、天災は恐ろしいです。

(2011.06.07)

3つの工事

桐生市東久方町の現場は、
ようやく床を貼る工事に入りました。
 
今回は、桐生市の現場以外の最近の工事です。

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2006年に新築した足利市のM邸。
破風板等の木部に塗装工事を行いました。
早めのメンテナンスは、家を長持ちさせます。

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春に完成した桐生市のFの外構工事を行いました。

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昨年末に完成した太田市のM邸の外構工事を行いました。

(2011.06.02)

リサーチ力

先日、岡村建業自宅に来客が。

「瓦の修理をします」と言うではないですか。

先日のブログにも書きましたが、
太田市沖之郷町は、3月11日の震災で、瓦の損傷を受けた家が沢山あります。
この地域は昔から、特に地盤が緩いのです。
岡村建業自宅も、屋根にブルーシートがかかっています。
そのブルーシートをめがけてやって来たのではないかと思われます。

名刺を見ると、
"瓦補修"と一番に書いてあります。
住所も、そんなに遠いところではありません。
車で10分くらいのところでしょうか。

古くからやっている大工だと伝えると、
彼は、「知らなかった」と。
「じゃ、だめだね」と。

我が家を訪ねるのには、結構勇気がいると思うのですが。

県道をはさんで、西側に自宅と工場があり、
東側に事務所と倉庫がありますが、道には看板があるし、
少し見渡せば解りそうなものです。

訪ねる側に、リサーチ力を期待してはダメでしょうか。
今回の件は何れにしても、
よく、飛び込みの営業さんがやってきますが、
ほとんどの方たちは、『この会社がどういう会社なのか』ということを、
調べてきていない方が多いのです。

勇気があるといえばあるのでしょうね。
せめて、一呼吸置いて、周りを眺めてから・・・
というのも大切だと思うのです。

リサーチ力というと大袈裟かもしれませんが、
『空気』や『温度』を感じられるというのが良いなと思います。

良い出会いのために。
『つくる・つなぐ・つづく』のために。

突然来た人に、家の瓦を託すなんてことは、出来るはずもないのです。

(2011.05.31)

土間に思う

ふと、土間のことを思い出していました。

この地域には、農家の家には、玄関から土間がある家がまだ残っています。
土間の家を訪問すると、独特の匂いがします。
それは、多分、土の匂いなのかもしれません。
玄関から真直ぐに、2枚引き違いのガラス戸があり、
そこの奥がお勝手になっていたり、
また、玄関は普通に靴を脱いで上がる家でも、
北東の方には、土間のお勝手があったりするのです。
そして、方々から風がスーっと抜けて、
暖簾が揺れていたりします。

そんな家には、
「こんにちは~!」「ごめんくださ~い!」といっても
すぐに家の人が出てきません。
何回か呼ぶと、
「は~い!」と、遠いところから声がして、
頭に手ぬぐいをかぶって、小花の割烹着を着て、土のついた長靴を履いたまま、
やってきたりします。

懐かしいなぁと、ふと思い出した風景。

そういえば、昔の家は、風がスーッと
どこの家も抜けたものです。

お茶請けは、
蒸かしたサトイモに、ソースや醤油をつけて食べるとか、
蒸かしたサツマイモとか、
白菜の漬けものとか沢庵とか。

そして、その家の女の人達のかぶっている手ぬぐいが
『岡村建業』のてぬぐいだったりするわけです。

岡村建業の手ぬぐいは、
挨拶回りや、年始等にお配りするものなのですが、
普通の手ぬぐいより少し長めなのです。
頭にかぶるのに、丁度良いそうで・・・。
この手ぬぐいは、昔から変わらない岡村建業の『ツール』とでも言いましょうか。
なかなか洒落た良いデザインです。

(2011.05.26)

怠り

ふと気付くと、
あまり画像のUPをブログもHPもしていませんでした。

慌しくてというのは理由になるような、ならないような。

というわけで、
最新画像を。

左官工事です。
モルタルを下塗りしているところです。
これから、お施主さんと外壁の色の打ち合わせとなります。
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左官屋さん達の動きがそれぞれいいですね。
写真として面白かったので。
kan2.jpg

ブログだけでなく、
HPも頑張らないといけませんね。
反省です。

岡村建業HP http://www.okamura-kengyo.com

(2011.05.23)

楽しいことを考える

久々の更新です。

震災以降、太田市沖之郷町のブルーシートだらけの家々にも
何だか慣れてきてしまいました。

このブルーシートが取れている家は一軒も無く、
これがすべて元通りになるのは、3年位先だろうといわれています。

3年という月日は、今の時代のスピードから考えると、
落ち込んでいられないなぁ・・・と、最近思っています。
会社の年間計画として考えていたイベント等も
どうしたものか・・・と思っていましたが、
『今』を過ぎてしまったら、いけないのではないかと思うようになりました。
何せ、岡村建業の自宅も、その"ブルーシート"が大きく掛かったままなのです。
被害に遭われた家々をなおし、その後に自宅となると、
もしかしたら3年というスパンで考えてはいけないのかもしれません。
ですから、震災前に考えていたこと、
計画していた事は、予定通り、実行することが大事なのかもしれません。

そのひとつに『岡村建業まつり』があります。
『発信』し続けること。
これは、岡村建業の大切な業務のひとつです。
被災した家々が軒並みつづいている町ではありますが、
それは仕方ないことですから。
楽しいことをこれから考えようと思います。

被害にあった家、そうでない家、築年数の違い等、
場所によって様々なのだと思います。
第一は、地盤の軟硬が一番の原因であると思っています。

被害状況を考えると、この辺りは、市町村の発表されている震度より揺れたのではないでしょうか。

これから
『つくる つなぐ つづく』のために、
エンジン始動です。

昨日は、嬉しいお電話を頂きました。
発信することをを怠らず、がんばらなくては!と思った夜でした。

桐生市の現場は、外壁の左官工事が始まりました。

(2011.05.18)

ものつくりは残る

先程、社長の高校時代の友人が事務所へ。
あいにく、社長は出張中の為、留守だったのですが、
お茶を飲みながらの雑談は、それはそれは楽しいものでした。

『ものつくり』は、残る
そんな言葉をおっしゃっていました。

車が製品(良品)になるまでのこと、
製品や、それを作るための工場のこと、
それをする為に興味を持ったり、調べたり、実験したり。

そんな話から出てきた単語が面白い。

ベルギー 中国 オーストラリア・ケアンズ 韓国 アメリカ イタリア ドイツ・・・
福島第一原発の空気中の放射線量を測る機械のこと、
計画停電後の企業のメンテナンスのこと、
車のマフラーの行く末 電気自動車のこと、 
地震 水脈 光ファイバー ICチップ 溶接・・・

言えばキリが無いですが、
何にでも(モノに限らずヒトでも何でも)興味を持って生活する事が、
どんなに大事かがわかります。

社長や、社長の周りの同級生たち(御歳70才!)のパワフルなこと。
アンテナの張り方が半端じゃない!

ヒトとヒトがひょんなことから繋がる瞬間というのは、
若いとか若くないとか関係ないですね。
それが後に、大きなプロジェクトを生み出すことだってあるのです。
そんな、『ワクワク』とした気持ちを
こんな時代だからこそ、持っていなくてはいけないのだと思います。

「なら、こうしてみよう!」
「こうしたらどうだろう!」

『ものつくり』達の底力を見た気がします。

(2011.04.21)

検索のことば

群馬県太田市、現在桜が満開です。
ですが、震災による自粛でライトアップは中止のところばかりで、
夜桜見物とはいかないようです。
ライトアップの無い夜桜もまた良しですが、
街路灯がLEDライト(青)に一斉に変わった為、
ちょっと暖かい光とはいかず、何だか去年とは様子が違います。
八瀬川や高山神社の桜もまだそんなには花弁が散っていませんでした。
今日明日あたりが桜の見頃でしょうか。

ブログ管理者は、
どのようなことを調べてこのブログにたどり着いたかということを、
大まかに知る事が出来るのですが、
それを見ていると、検索の"ことば"で時世がわかるのです。

最近の検索で多いのが
『屋根瓦・ぐし・棟・ブルーシート・土嚢』。
毎日、このキーワードのいずれかが表示されます。
それだけ、今回の震災や頻発する余震によって、広範囲に被害が出ているということなのでしょう。
とにかくこのキーワードにあるように、
この地域でも、瓦や壁に損傷を受けている家が沢山あります。
また、ほとんどの家が、震災後の応急処置のまま、何も変わってはいません。
材料の確保などを含め、目処がたっていないというのが現状です。

岡村建業の瓦工事を依頼している瓦屋さんが言っていましたが、
補修をしなくてはならない家が300近くあるそうです。
瓦屋さんも、岡村建業も、はるか昔からずっとこの仕事をしているわけですから、
責任をもって気にかけていかなければいけない家が沢山あるのです。
それだけ今回の地震が大きかったということなのです。

『つくる・つなぐ・つづく』の為に。
日々精進です。
前向きに頑張るのみです。

桐生市の現場の断熱の木製玄関サッシが、青森県・津軽から届きました。
地震の影響でサッシに使う予定のペアガラス工場や、
完成したサッシの配送等に混乱が生じ、納期が少し遅くなりましたが、
工場の社長さんが自ら運転して、はるばる群馬県まで届けて頂きました。
また、もうひとつの、先月末に完成した桐生市のF邸の奥様から、
「快適です」との嬉しいお言葉を頂きました。
私達のエネルギーとなっています。

(2011.04.14)