震災後、ようやく岡村建業の最後の瓦工事が始まりました。
3年ないし4年はかかると言われていた震災で被害に遭ってしまった屋根。
そろそろ瓦の葺き替えをしようと、お施主さんと相談していた矢先の被災。
市からの屋根工事の補助金の突然の打ち切りは、3月末までと言われていたのですが、それに間に合わせるようになど、出来る筈もありませんでした。
7寸勾配の大屋根の工事です。
ぐし(棟)瓦は胸の高さまであるのです。
工事には準備が必要でした。
明治時代建築の家、
しかも、岡村建業がこの地での大工としての生業がスタートするきっかけとなった
大切な家なのです。
本日より、やっと始められました。
葺き替えるため、瓦を降ろす工事をやっています。
仕事から帰ってきた皆は、粉を被った様に、真っ白です。
先祖がずっと携わってきた家。
辿ってきた歴史を感じながらの工事です。
葺き替えの様子は、追って紹介していこうと思います。
岡村建業の3.11での最後の瓦工事です。
つくる・つなぐ・つづく
(2012.06.11)