先月、私事ですが引越しがあり、
仕事が終わると梱包作業に明け暮れるという毎日を過ごしていました。
無言で作業する中、頭に何度も浮かんだ事があります。
それは、沢山のお施主さんの顔。
仮住まいの方、敷地内の物置を改造して建築中住めるようにする方、
貸家やアパートの契約のタイミングを見ながら新築の完成を待つ方・・・。
これまで建築に携わってきたお施主さんたちの様々な現場を思い出しては、
とてつもないエネルギーを費しながら準備をするということなんだ・・・。
そうやって新しい生活へとシフトしていくのだなぁと、当たり前ではありますが、
その状況に置かれてみて、初めて(改めて)気付いたという次第です。
まして、子供や、動物など、家族が増えれば、それに伴って物も増えていく。
『減る』ということは、なかなか無いものです。
“断捨離”という言葉を毎日のようにどこかで見たり聞いたりしていても、
現実に自分の身に降りかかってくると、
『果たしてこれは必要か否か』というところで思わぬ時間をとってしまったりします。
お施主さんたちが『新しい家や場所で暮らす』という決断をすることの重大さを、
私達は、もっともっと大切に考えるべきなんだなと思いました。
つくる・つなぐ・つづく。
岡村建業の基本。
家に住まう。
お施主さん家族の未来へのお手伝いが出来ること。
つくることも、世代をつなぐことも、それがつづくことも、
私達の大切な責務です。
日々精進・感謝を忘れずに。
先日、ある方と子育てについて面白い話をしました。
“子供たちの溢れるエネルギーに立ち向かう為には、
同等・もしくはそれ以上のエネルギーを使わないと、子供たちは消化不良になってしまう”
そんな内容でした。
それは、私達の仕事にも言えることですね。
(2012.04.24)