随分久しぶりの更新となってしまいました。
見て下さっている方がいる事を気になりつつ、
本日になってしまいました。
現在岡村建業では、
国交省管轄の国家プロジェクト・大工育成塾の塾生を
4月からお預かりしています。
蜂須君といいます。
工業高校卒業後、念願の大工への第一歩として、
縁あって岡村建業へやってきました。
平日は弊社での勤務(修行)、土日を使って東京での講義や実習が始まります。
またその蜂須くんについては後日お伝えしようと思います。
現場は、太田市内ヶ島町のM様邸(設計事務所様の設計・施工を担当しています)
太田市下小林町M様邸を建設中です。
さて、今回の『音』。
先日、岡村家の屋根修復工事がようやく終了しました。
3.11での被害によるぐしを中心とした工事です。
とはいえ、以前ブログの記事にありましたが、
明治時代建築の家の屋根工事を残したところでの工事となり、
大変心苦しく、心から喜べないという状況ではありますが・・・。
※瓦屋さんとの協議の上、工事日程等の都合上、仕方ないという判断です。
その工事中のことです。
瓦を叩く音が聞こえてきました。
金属音というと表現が違うような気がしますが、
何とも心地よい音でした。
瓦屋さんの仕事終わりの時、
その音について聞いてみました。
「これがさ、良い瓦ほど良い音がするんだよ。」
大工さんの棟上のときのカケヤを打つときの音を思い出しました。
「せーの」「カン!」「せーの」「カン!」
梁をのせ柱と接合していくときの音です。
あのタイミングの合った音も何とも言えない良い音がします。
また、釘を打つときの音。
人によって、打ち方が違うのです。
癖のようなものでしょうか。
「トン・トン・トトン」とか、
よく耳を澄まして聞いてみると
結構面白いのです。
瓦屋さんの『音』から、
色々な大工さんの『音』を思い出し、
帰り際に話に花が咲いたひとときでした。
建築中の『音』。
足を止めて、耳を澄ましてみてはいかがでしょうか。
(2012.04.20)