昨日、ひさしぶりに行った喫茶店で、
お施主さんのIさんにバッタリ。
そこでの雑談です。
「人間は、何が好きかっていうより、何が苦手かを知る事の方が大事なんだよ」と、マスター。
「なるほどね~」と、Iさんと頷く。
わたし達の仕事を考えてみます。
苦手というか、あまり好きではないという家(デザイン)は、
正直あるものです。
ですが、家を建てることを生業としているからには、
“知らない”では通らないこともあります。
“苦手と思っても、知る”これが大事だと思っています。
例えば、今何が流行しているかとか、
これからどうなっていくかとか、
世代や趣味、グループ・・・・
どんなことでも“知る”ということ。
時には『あり得ない!!!』と、通りすがり、建築途中の建物を見て思うことも少なくありません。
ですが、どうしてこの家に住むのか・・・
どこを気に入っているのか・・・を理解することは、
昨日マスターの言った
『何が苦手かを知る事の方が大事なんだよ』ということと同じなんだと思いました。
そこから見えてくることを、
教訓に、目標に、バネに、日々を送っています。
『苦手を知る』良い言葉ですね。
(2010.06.29)