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火熾し(ひおこし)の塩梅

日曜日に珍しく更新します。
工務店の仕事というのは、基本的には日曜日がお休みのところが多いかと思います。
岡村建業も定休日は日曜日です。
ですが、日曜日というのは、日ごろ行けなかったお施主さんの家を訪問したり、打ち合わせや、ショールーム見学と、
何かとお休みのようで、そうでない日の方が多いです。
オン・オフの線を引くのはとっても難しい職業ではないでしょうか。

今日は『フラッシューオーバー』について少し。
『フラッシュオーバー』と言う言葉は、住宅火災などの時に聞く事があるかと思います。
このフラッシュオーバーのような現象は、
実は、岡村家のボイラー室で体験してしまう事があるのです。
以前のブログにもありますが、岡村家の給湯は、建築廃材を使用した薪を燃やすことでまかなっています。
『お湯を使いたければ火熾しから』は、岡村家の家訓のようなものです。
その時、種火を早く燃やすために、オガクズを入れる事があるのですが、その量が多いと、ボイラー内で、小さな『フラッシュオーバー』が起こるのです。
一瞬、「ボン!」という爆発音がして、覗き穴から火が漏れます。
気づくと、眉毛が少しチリチリ焦げているわけです。
オガクズというのは、じわりじわりと燃えていきます。
ある程度までは、炎が見えず、焦げと煙だけです。
それが、中で急激に温度が上がるのでしょうね。
それで起こる、小さな爆発です。
それの何倍、何十倍、何百倍という爆発が、住宅火災で起こると思うと、
ちょっと恐ろしいです。
そんな事を経験しながら、岡村家の子供たちは、火熾しを覚えていくのです。
『火熾しの塩梅』を学ぶわけです。

■フラッシュオーバー (flashover) とは爆発的に延焼する火災現象のことである。室内で火災による熱で可燃物が熱分解し、引火性のガスが発生して室内に充満した場合や天井の内装などに使われている可燃性素材が輻射熱などによって一気に発火した場合に生じる現象。(ウィキペディアより引用)

(2009.09.06)