特に和風の住宅に思うこと。
和風といっても、造る人(会社)によって、特徴があります。
岡村建業の和風の家は、やっぱり岡村建業で造った家なのです。
それは面白いもので、一定の決まりごとのような和風らしいバランスがあるとはいえ、造る人によって何かが違うのです。
そこで、『野暮ったい』という言葉が必ず出てきます。
それは、道々で見える家に対してや、住宅雑誌に出てくる家に向けて発せられる言葉なのですが・・・。
どうして『野暮ったい家』なのか。
それはきっと、微妙な破風板の厚みだったり、屋根の勾配だったり、庇の出だったり、瓦の形だったり、外壁の色だったりする訳です。
それが何だか違和感を感じるとき、
きっと『野暮ったさ』を感じてしまうのだと思います。
『勿体無い』と思ってしまうのです。
人それぞれ、工務店(設計者)も色々ですから、その人(会社)の特徴を知ることが大切だと思います。
その会社が何を得意としているのか、
何が良いと思っていて、何が良くないと思っているのか。
建てる側の考えを聞いてみるのもいいと思います。
和風というのは、基本的にはシンプルであるべきと思っています。
というより、日本の住宅は、シンプルだったはずなのです。
それが何だか、最近はそうでない建物が目立つようになってきました。
和を、和の材料を取り入れた住宅を、
そして、和のバランスを持った住宅を建てられるように
これからも努力していこうと思っています。
シンプルな『和』は、どんな時代でも通用するのです。
そう思っています。
『野暮ったくない家』を造っていこうと思っています。
それにしても、『和風』という言葉、
未だに違和感を感じます。
解り易く『和風』としていますが、
『日本の家』『日本らしい家』という方が何だかしっくりきます。
(2009.09.28)