岡村建業では20年くらい前までは、職人さんが会社で仕事をするとき(うちしごとといいます)、毎日10時・12時・3時のお茶の用意の他に、お昼には必ず汁物を出していました。
職人さんが居る日が多ければ多いほど、岡村さんちにいる女性陣は、どこにも出かけず、もし出かけたとしても、
「お昼の用意があるから・・・」と、急いで帰ったものです。
また、そうでなくても、昔は携帯電話や留守番電話なんていう便利なツールはありませんでしたから、
いつお客様や、業者から緊急の電話が入るかわかりませんから、
家を留守にすることは、大変な事でした。
常勤の事務員さんなんて、居るわけないですから、必然的に、岡村さんちの女性陣が必要なわけです。
とはいえ、『汁物文化?』の名残は今でもありまして、
特に今日のような雨が降って肌寒い時など、暖かい味噌汁や煮込みうどんを作ってあげたくなってしまうのです。
職人さんたちに、要るか要らないか、聞くのも野暮なので聞いていませんが、出したもの(時には薄かったり濃かったりするのですが)をきれいに平らげて、茶碗を軽くゆすいで、岡村さんちの玄関に戻してくれます。
時代は変わり、今、岡村建業の目の前はコンビ二です。
飲みたければインスタントの味噌汁だって売っていますから、自分達の好きなようにすれば良いのでしょうけれど、
何となく、岡村さんちの女性陣はやめられないのです。
社長も、もうそういう時代じゃないから良いんだよ...と言うのですけれど。
そうは言うけれど、何だかね...と、多分母や姉のような気持ちなんだと思います。
職人さんたちが『ウザイ』とか思ってないことを祈って☆
(2009.03.06)